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新自由主義的な競争社会が行き着く姿の、ひとつの具体例に韓国がなっている。韓国は教育熱が高いと漠然と知っていたけれど、それが「自分の能力しかあてにできない」保障の少ない社会によって起こっている。人生の余裕や幸福がどう阻害されて苦しめられるか具体的に見せてくれる。映画の『82年生まれ、キム・ジヨン』で、女性差別が日本と似ているようでより程度が大きく見えた。これも急激な近代化で、通念の変化が人間の世代交代のスピードより早いために、世代間の価値観の齟齬がより大きく出てしまうのかもしれないと思った。
とても面白かったというか、あまり他人事でもないかと思って、内容を↓にまとめた。
新自由主義の自己責任・競争社会が生み出す景色 - やしお
韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩 (講談社現代新書)
- 作者:金 敬哲
- 発売日: 2019/11/13
- メディア: 新書