やしお

ふつうの会社員の日記です。

2017-04-22から1日間の記事一覧

竹内淳『高校数学でわかる光とレンズ』

https://bookmeter.com/reviews/63801942 バラバラに持ってた光学の知識を整理・統合したいと思って、ちょうどその望みに沿った本。例えば開口絞りを絞ると被写界深度が深くなる機序を幾何光学で説明してくれたり、電磁気学(マクスウェルの方程式)の境界条…

アンドリュー・クレピネヴィッチ、バリー・ワッツ『帝国の参謀』

https://bookmeter.com/reviews/63801909 国防総省で一部署の長を93歳まで42年間、大統領や国防長官が変わっても勤め続けたアンドリュー・マーシャルにまつわる話だけど、非公開情報が多すぎて具体的な話が少ないのが悲しい。ネットアセスメント室という部署…

冲方丁『光圀伝(上)』

https://bookmeter.com/reviews/63801849 不可解/不愉快で驚異的な人物が現れる→その人物の内面に触れて共感する→自分に欠けていた能力を自覚してその人から能力を得てレベルアップ、というパターンをひたすら繰り返すビルドゥングスロマンで、その構造自体…

宮川眞喜雄『経済制裁』

https://bookmeter.com/reviews/63801812 経済制裁は、直接的な兵糧攻めではなく、物やサービスや金の流通を制限して流通コストを引き上げて相手国を弱体化させるか根を上げさせるという話で、流通コストが上がらないと制裁の効果がないから対象品や代替経路…

柄谷行人『思想的地震』

https://bookmeter.com/reviews/63801762 どうしても柄谷行人を読みたくなるのは、いつも閉じた話ではなく開いた話をしてくれるからで、例えば「近代文学が終わった」という話をするときに、文学にとって小説がどう現れて、経済構造・社会構造のフェーズの推…