2017-11-24から1日間の記事一覧
https://bookmeter.com/reviews/68041205 南米のナムビクワラ族は、酋長だけが一夫多妻制であることで全体の損得のプラスマイナスがきれいにゼロになるみたいな話がすごく面白かった。酋長に課される過大な仕事と責任に対して、多妻が報酬と補助になる。最初…
https://bookmeter.com/reviews/68041171 社会科学は事象ベースで体系を構築するものではない、現実や現象がどれだけ離れているか解釈するためにモデルが使われる、この原理をマルクスから学んだといった話をしていて、これは宇野弘蔵の『社会科学としての経…
https://bookmeter.com/reviews/68041389 単に「6000人のユダヤ人にビザを発給して命を救った」とだけ言えば人道的な外交官以上のものではないが、「外務省の判断でビザは無効になる」という当然の制約があることを考えると「本国の意向と反する形で大量のビ…
https://bookmeter.com/reviews/67822088 日本の大企業の人事制度を概観するという本で、自分自身が大手メーカーに勤めているけど本当に全くこの通りだったので、やっぱりそこは自然と標準化してくるんだなと思った。基本的には「労働者を簡単には解雇できな…
https://bookmeter.com/reviews/67822051 自分がメーカーで働いていると、色々な課題を解決して製品を実現させるプロセスを日常的に見ていて開発者はすごいなと思ってるけど、物理学者でも理論屋さんではなく実験屋さんになるとこれを前例がない最先端ギリギ…
https://bookmeter.com/reviews/67822018 ジャニー喜多川は「アメリカのショーアップされたステージを日本でもやりたい」が戦後から現在まで70年間で変わらずコアにある。だからアイドルのあり方や楽曲の流行が変わっても歌とダンスはやめないし、年齢を重ね…
https://bookmeter.com/reviews/68041344 中東はアラブ諸国(サウジアラビア等)、ペルシャ帝国(イラン)、オスマン帝国(トルコ)という言語・文化の異なる3者が拮抗している、というのが基本的な認識なのかもしれないけど、それすらよく知らなかった。201…
https://bookmeter.com/reviews/68041288 「実は似ている」という見方はある現象の性格や今後の展開を考えるにはとても重要だが、ここではそうした指摘が豊富だ。例えば「韓国人がアメリカで慰安婦像を建てている」という事態も、これは祖国を離れて久しい人…
https://bookmeter.com/reviews/67821973 国家権力が宗教権力をどのように無力化したかというのは、国家に従順な国民が形成される意味でもとても重要な話だが、日本の仏教にとっては弾圧(信長の比叡山焼討ち等)→屈服(秀吉の千僧供養)→吸収(家康)という…
https://bookmeter.com/reviews/67821896 小林カツ代と言えばかつて「料理の鉄人」の陳健一との対決で、肉じゃがを前半で作り終え、「冷めるのでは?」と聞かれて「この方がおいしいから」と答えて実際に勝利したエピソードが印象深いけど、本書を読むと「こ…
https://bookmeter.com/reviews/67821819 日本の富裕層はあまり寄付をしないと言われるが、昔からそうだったわけではなく、安政地震の被災時は「市民を支援するのは政府(幕府)ではなく富裕層(大店・大商家)だ」というコンセンサスがあって、市民側も当然…