やしお

ふつうの会社員の日記です。

シンタローとアンゴ

 たまたま坂口安吾の「戦争論」を読んでいたところ、下記の記述があって近頃の石原都知事っぽくて笑ってしまった。

 これと同様の無策無謀のアラワレが、各種の弾圧、禁止である。エロ・グロの禁止、弾圧。禁止ぐらい、安易簡便な法はない。そして、禁止というものには、工夫と努力がミジンも必要とされず、禁止から、進歩発展が生まれるということは、有り得ない。
 (略)文化国家と自称するものが、禁止の安易につくとは言語道断と云わねばならぬ。


 進研ゼミの勧誘マンガの「あ、これ進研ゼミでやったところだ!」を思い出した。
 あ、これ安吾が言ってたやつだ!


 それにしても、本当の意味で小説家なら、フラットに一番最初っから物事を考え抜くのが必要条件だろうと思われるんですが、慎太郎の思い込みの塊みたいのはとっても悲しい。ちゃんと考えるよりブラフで通した方が通りが良い、大衆受けすることを知っちゃってどんどん流れていってしまったナレの果てでしょうか。
 もっとも私も慎太郎のあれこれをきちんと調べずにコレを書いてるわけですから無責任なのはどっこいどっこいかもしれません。ただ、彼ほど実害はなさそうです。