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ルジャンドルの『幾何学言論』について著者は「その直感性と形式美の織り成す世界」と書いているが、本書で目指されているものの一つがこれかもしれない。ガロアの生涯、業績について基本的には資料に基づいて客観的な事実を積み上げようとしているものの、それらを補完するような物語性の導入を厭わない姿勢。とはいえ実は、ガロアの生涯や社会的な状況の解説より「第六章」終盤のガロア理論の概要・概念についてが一番刺激的だった。急に体論/群論に入門(?)したくなってきた。ムラムラしてきた。
- 作者: 加藤文元
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: 単行本
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