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「自衛隊の保持はOK、集団的自衛権はNO」の理論的な正当性と妥当性を考える本。70年前に酔って暴れた国が「お酒は飲みません」宣言(憲法9条)を掲げた上で「健康のためたしなむ程度に飲む」現状。それが宣言とどう矛盾しないか、また「完全断酒」でも「自由な飲酒」でもなく「たしなむ程度」がどのように妥当であるかを、憲法・立憲主義の起源から見て、前提と限界を見失わずに丁寧に考えていくとてもありがたい本。国会議員にはせめてこの程度の理論的な背景を共有した上で考えてほしいよ。こういう本を法学者が書いてくれるのはうれしい。
- 作者: 長谷部恭男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/04/07
- メディア: 新書
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