やしお

ふつうの会社員の日記です。

岩井克人『資本主義を語る』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31579988

法人は人=株主と物=資産の間のクッションで、人に所有される物、かつ物を所有する人という二面性を持つ。法人(人)による法人(物)の所有も可能(持株会社)。さらに法人が自分自身を持つことも可能で、自分で自分を支配するのは近代的な人間の定義そのもの。日本は企業間の株式持ち合いで法人の人化を実現。日本の会社は家族的で欧米の方が資本主義が進んでると言われがちだがむしろ資本主義の純粋形態に近いのは日本。M&Aは法人の二重性の否定の一表現だけど、欧米に比べ日本は盛んじゃない点にもそれが現れている。って指摘が面白かった。