別宮暖朗『軍事学入門』

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軍事・歴史好きの人がその都度思い付いた話題について自説をひたすら述べているような本なので、別に軍事「学」ではないし、体系的な「入門」でもない。だからちくま学芸文庫じゃなくてちくま文庫から出てるのかと邪推したくなる。例えば陰謀史観の愚かさを語る最中に、ヒトラーのユダヤ敵視の原因が陰謀論的に論拠の明示なしに展開されるのを見るとき、一体どんな顔をすればいいのかわからなくなる。買う前にレーベル、目次や前書き、本文をぱらぱら見てるのにまだ修行が足りないってことなのかな。背表紙に指を触れた瞬間わかるレベルになりたい。