やしお

ふつうの会社員の日記です。

むっちゃ侵食してくるやん?

 まだ配属前の新人、職場の全員会ったこともメールしたこともない新人の歓迎会「いつやるの?」と職場の人に聞かれた。「予定も知らないし飲み会とか好きなタイプかもわからないんで未定です」と答えたら、「FacebookTwitter見たけど飲み会とか大丈夫なタイプっぽいよ」と当たり前のように言われて心底ドン引きした。ひょっとしたら(幹事の癖にそんなことも調べてないの?)って気持ちすら込められていたのかもしれない。
 本名、出身地、年齢がわかっていて、しかも上京したとか寮に入ったとか書かれていれば特定するのはわけない。そしてそれが本人の選択として公開された情報なのだから「見るな」「探すな」なんてお門違いだと思ってる。
 それでも、プライベートな情報を探して見つけて観察して公言するのが当然だと思っているところに、ついドン引きしてしまう。


 ドン引きの底にはもともと「仕事とプライベートは分けたい」という欲求が私の側にあるからだと思う。プライベートのことをまるで話したくないわけじゃない。むしろ積極的にあれこれ話す。けれど、どの部分を見せるかの決定権は私に委ねさせてほしい。そんな欲求。
 こうした欲求の起源、「なぜそうなのか」という点への合理的な説明はここでは必要じゃない。例えば同性愛者が「なぜそうなのか」と問われることなしに、その価値観を尊重するべきだと言い得るのと同様に、ただそうした欲求が存在することを想像して尊重してほしいのだ。
 「仕事とプライベートの線引きをしたい」という欲求を全く感じたことのない人にそれを想像してもらうのは難しいことかもしれない。とは言え、想像できないからって「同性愛など存在しない」という振る舞い方をしないでくれ、と同じような意味で尊重はしてほしいと願っているのだ。


 この人はもしかすると、「友達申請してもいい?」と聞いて「私Facebookやってないんですよ」と返されても、「え、やってるよね?」と言っちゃうのかもしれない。もし「いや私飲み会とかはちょっと」と言われても「でもTwitterで飲み会の写真アップしてたよね?」と言っちゃうのかもしれない。
 いくらなんでもそこまで想像力に欠ける人じゃないよな。でも、もしかして……などと書いていたら急にどうでもよくなってきました。
 この前はじまったアニメの「テンカイナイト」すっごくいいですよね。