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金井美恵子があの人は映画の妖精だったと、蓮實重彦が映画そのものだったと評して、映画の説明をすればダニエル・シュミットに「自分は今その映画を見たようだった」と言わしめた淀川長治86歳のエッセイ。生きて最高の仕事をするために死ぬことを考えるというスタンスで書かれていて読んでいると元気になってくる。語り口がとにかく上品で根本的に我がないのでとても素直に読んでいいなあと思える。若者でも定年を迎えたサラリーマンでもこれと思って打ち込めば人生むなしいなんてあり得ないと言って、何より本人が映画でそれを実践しててイカす。
- 作者: 淀川長治
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1998/12
- メディア: 文庫
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