やしお

ふつうの会社員の日記です。

こんなに後輩感まるだしでさ

 先月異動して職場が変わった。隣の席は入社2年目の20歳男性。あたし7年目29歳男性。
 この隣席、「いい後輩」ってこれかーっ、と思った。やばいよ。気持ちむちゃむちゃなる。
 なんかさ。(あれ、俺のこと好きなのかな)って気にさせられるんだよ。恋愛とかじゃないよもちろん。でもにっこり笑って目合わせてくるんだよ。なんかお話ししたそうな雰囲気だしてくる。で、実際話しかけると、なんだかうれしそうに聞いてくれるし、かんたんなことでウケて笑ってくれる。話しててうれしくなっちゃう。
 それからわざわざ仕事のことで質問してくれたりするんだよね。いくらこっちが7年目で先輩でも、新しい職場の仕事はむこうの方が先輩なのに、俺が答えられそうなことはわざわざ聞いてくれるんだよ。別に俺なんかより、他にもっと詳しい人が周りにいるのに、わざわざ俺に! そりゃ嬉しくないわけないよ。自尊心くすぐられるんだもん。


 すごい。これを無意識にそんなことができているんだとしたらすごいし、意識的に計算でやってるんだとしても、それはそれですごい。ひさしぶりに「魔性」って言葉思い出したね。
 はあー。あたしゃ怖いわ。このまま手放しで相手の態度にうれしくなっちゃって、手玉に取られることになんの?


 今思い出しました。自分、中学の時、部活とかまともにやってなかったけど生徒会やってて、一人だけ下の学年の男子から「○○(苗字)先輩」と呼ばれてめちゃめちゃうれしかったってこと。先輩-後輩関係に上手に甘えるって経験むかしも今もほとんどないから、ちょっとでもそういうのに触れると、あっさりやられてしまうんだ。免疫ないんだ。


 今回はっきりわかりました。結局、俺が好きなのは、俺のことを好きな人のことなんだよ。俺のことを好きそうな人のことが、俺は好きなんだよ。
 あともう一つはっきりわかりました。俺はそういう「いい後輩」を実践できたことなんて一度もないってこと。