http://bookmeter.com/cmt/45266016
戦後〜70年代の歌謡曲の、主に旋律の音階に関する概説。西洋の7音階と伝統音楽がぶつかった結果、5音階の47抜き長・短調や26抜き短調が生じて、和声重視の西洋音楽からは退屈で貧しく見えるけど、その音の間の広さを利用して揺れたりズラしたりして豊かにしてるという。わらべ歌や謡曲に似た構造だけどハーモニーもつけるために西洋との折衷構造になってる、どの音階がヒットするかに波がある、そんな話が具体的な曲の譜面も見ながら指摘され、各年の流行曲と音階の対応表までついてる。元は80年代初めの本なのでその後の推移も知りたい。
- 作者: 小泉文夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1996/10/01
- メディア: 新書
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