やしお

ふつうの会社員の日記です。

佐藤優『世界史の極意』

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10のことを正確に説明するには2千くらい知識が必要みたいな、圧倒的なバックグラウンドを感じる世界情勢の解説だった。著者は『獄中記』でこれから学究的な生活を進めたいと語ってたけど、それをこういう実用に供する形で還元してくれるのは本当にありがたい。一番面白かったのが最後、これは資本主義や国家の枠組み自体が変わるフェーズにはまだまだ来てない、その枠内の話だという著者の認識が示されるとこで、自分はてっきり「現行システムにしがみつく最後の抵抗」にもう来てると思ってたけど、そうじゃないんだなと考え直すきっかけになる。

世界史の極意 (NHK出版新書)

世界史の極意 (NHK出版新書)