やしお

ふつうの会社員の日記です。

高木徹『国際メディア情報戦』

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人/世論/国/世界に「あいつらより我々の方が倫理的に正しい」と納得させる戦い、その繊細で徹底的な手段を、成功例と失敗例で具体的に見せてくれる。オバマはPRを最大限利用してその力を知悉してるからこそPR能力に長けた敵、ビンラディンやその代替候補は16歳の少年でも殺害して物理的に排除する、それが彼の「核の無い世界」のリアリティって指摘が面白い。章の扉に象徴的な写真と説明文を入れて惹き付ける、一般の知名度が低い登場人物の顔写真を必ず入れる、エピソードの挿入の仕方等々、TVディレクターの神経が行き届いてて楽しい。


「泣かない赤ちゃんはミルクをもらえない」、だから、正当にミルクをもらうには適切に泣いて視線を集めなきゃいけないんだ、っていう。