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アイヌの文化や歴史や現状をただ紹介するというより、周囲の文化圏にどういう影響を与えたか、受けたかって関係性の話で、「独立した他人」って観念を捨てる本。なんか北海道の奥地にずっとひっそりと昔ながらの生活を続けていた未開の民族が明治に入って同化させられた、みたいなアバウトなイメージはまるで間違いで、かなりアクティブに周囲と関係を築いてたし、そもそもアイヌって一口に言っても分化もしてるし、だいたい北海道って樺太・千島含めてちょう広いじゃんっていう。九州の元寇と同時代にアイヌも元と戦闘してたとか全然知らなかった。
- 作者: 瀬川拓郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/02/19
- メディア: 新書
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