http://bookmeter.com/cmt/57604351
例えば高木徹『国際メディア情報戦』の海外の事例だと、メディアに全力でアプローチして物理的に人さえ消して、世論や決裁権者の認識形成を当事者が徹底して意識的にやる、それが両陣営でバランスするっていう話だけど、本書だとプレーヤー(当事者や報道関係者等)は全力で空気を読んでるだけで、世論操作の意識もないまま結果的にぬるぬる一方へ偏ってくって姿が多くて日本らしさがある。民意が形成される手法やプロセスが実例を交えながら解説されていくのかなと思ってたけど、アンフェアな事例を著者の価値判断と混在させながら紹介していく本。
- 作者: 斎藤貴男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/12/17
- メディア: 文庫
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