やしお

ふつうの会社員の日記です。

田中周紀『国税記者』

http://bookmeter.com/cmt/59592219

すごくバランスの取れた本。一般的な事件→国税庁/局の組織形態と内在的な論理→記者が見る日常風景→古い手法の大事件→新しい手法の大事件、という流れで書かれていて、1章ずつが独立して面白い上に前の章が前提知識になってより複雑な話もすんなり読める。以前高木徹『国際メディア情報戦』を読んだときも感じたけど、ニュース・ドキュメンタリー系の優秀な元テレビディレクターが書くと、エンタメとして面白くさせる構成でこんな組み方ができるんだなと思った。国税局が行き過ぎて不当なケースもきちんと紹介してるのがバランスが取れている。

国税記者 実録マルサの世界

国税記者 実録マルサの世界