やしお

ふつうの会社員の日記です。

御厨貴『後藤田正晴と矢口洪一』

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戦後に警察のトップと裁判所のトップになった二人の話で、両者とも人事と予算の責任者を経る中で人脈を形成していった末にトップになってて、よく人・物・金って言うけど行政官庁の場合は企業と違い売って稼ぐって目的はないから物が抜けて、人と金を抑えると全体を抑えることになるのかも。後藤田はその後内閣官房長官にまでなるけど、順番に経緯を見ていくとごく自然に役割を拡張していった結果という感じ。口述筆記が出版されたものから適宜抜き出して再構成した本で文脈が切断されてるから、むしろ元のオーラルヒストリーを読んだ方が楽しそう。