https://bookmeter.com/reviews/65797486
ピカソ自身の言葉として「絵を描きはじめると、よく美しいものを発見する。人はそれを警戒すべきである。絵を打ち壊し、何度でもやり直すのだ。美しい発見を破壊するたびに、芸術家はそれをなくしてしまいはしない。実際は彼はそれを変化させ、緻密にし、より実質的にさせる。成功は発見を否定した結果である。そうしなかったら、ひとは己自身のファンになってしまう。私は私自身を売らない。」が紹介され、この否定・更新する運動や姿勢が芸術家の名に値するという軸で、ピカソが各時代でどう自分を更新していったか岡本太郎が具体的に語っていく。
その中で晩年のピカソは、名人芸といったものすごさはあってもそうした否定・更新は見られない、という評価になっている。
- 作者: 岡本太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/06/28
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (31件) を見る