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日本の今の法体系は、明治にドイツの法律を参考に構築し、第二次大戦後にアメリカの法思想が追加された、大陸法と英米法のハイブリッドだという認識でいたけど、実は明治初期は英・仏の影響が優位で法律の専門家も招いて、今の中央・早稲田大が英法派、明治・法政大が仏法派という対立があったという。でも結局、体系化されておらず短期間の吸収が難しい英法より、また体系化が世界最速だったため古びてしまった仏法より、体系的で最新の独法が明治20年代の時点ではすでに優勢になっていたという経緯が丁寧に展開される。
- 作者: 青木人志
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/04/15
- メディア: 新書
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