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サイコパスと言い得る人物に偶然狙われ、日常生活を破壊され命を奪われるに至る経緯と、組織防衛のため警察が事件を「無かったこと」にして捜査せず、さらに被害者や家族を攻撃する状況と、週刊誌記者が実行犯の居場所を警察に先んじて特定し、また警察の罪を暴くに至る経緯が、絡み合いながら展開される。著者は、多くの人が支えてくれて運が良かったからだと言うが、それは著者が徹底的に追求する姿勢を折れずに持続させ続けたから関係者が接触して情報が集まったのだし、この人がいなくて「無かったこと」にされた事件も多いのだろうなと思う。
- 作者: 清水潔
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/05/28
- メディア: 文庫
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