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自己を正確にコントロールしながら周りの人物を使いつつ特定の人物を破滅に追い込む、しかし破滅させた側も大ダメージを負う、と言ってしまうとよくある話だけれど、この破滅やダメージは、経済的な側面や社会的な地位といった意味でもなく、心理戦が展開されるといった話でもない。欲望が発生するポイントとか、人が自分を保っていられるポイント、無意識に自分自身をどこで規定しているか、といった側面で展開されていく。
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/04/14
- メディア: 文庫
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