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桐野夏生を読んでいて気持ちいいのは、がちがちにプロットが構築されているわけじゃなくて、行き当たりばったりで出来ているというか、視点人物がある状況や人物にぽんと出会って、それに対処していくんだけど、その過程で各人物の性質や考え方がにじみ出てくるし、事態もそれによって駆動されていく。それって現実もそういう風だから、リアルに見えてくる。特に「メタボラ」は新聞連載だったからその感じが強いのかも、と思った。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: 文庫
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