やしお

ふつうの会社員の日記です。

清武英利『しんがり 山一證券 最後の12人』

https://bookmeter.com/reviews/80135620

創業100年、従業員8千人弱の大企業が一瞬で廃業に追い込まれて全員が解雇される様子はさすがにすごい。涙を流す人が多くてもし自分が勤めてる会社が倒産しても泣きはしないなと思うけど、これ厳しいノルマを課されて残業・休日出勤バリバリやって、給料や賞与も自社株に突っ込んでって人が多くて「自分の人生を会社に突っ込んでる」状態だとそれが崩壊したら「人生を奪われた」って感覚になるのもわかる。


 90年代中ごろって自分が10歳前後で、何となくニュースで固有名詞は知ってたけど何が起こってたのかはよくわからないくらいの時期だから、そのあたりの本を読むと「そういうことだったのか」と答え合わせをするような気持ち。