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戦後、シベリア抑留で強制労働させられた著者が、そのままソ連にスカウトされてロシア国籍を取得してソ連で生活するという自伝で、月並みだけど本当に人生ってどこでどうなるかわかんないなと思う。自分の母方の祖父もシベリア抑留の経験者で、ただ小学生の時に亡くなって具体的な話も聞いたことがなかった。57万人が抑留され過酷な労働で5万人以上が死亡したと事実だけは知っていても、具体的な体験談を読むのは初めてだった。スターリンやフルシチョフなど国家指導者に対する当時の国民の空気感とかも実体験だから面白い。