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ここ10年ほどの日本の電機産業を解説する本。一般消費者からはみんな家電やPCメーカーに見えたとしても、もともとバックグラウンドとして電力と通信という2つのインフラを支えるために作られた企業群があって、電力系(三菱)と通信系(NEC・富士通)(東芝・日立は両方)と、いずれにも属さない独立系(ソニー・パナソニック・シャープ)の3つに大別される。上流(電力会社やNTT)が競争にさらされて厳しくなると、電機メーカーを抱える余裕がなくなって、従来のおんぶにだっこを維持できなくなってきている、という構造になっている。
- 作者:大西 康之
- 発売日: 2017/05/17
- メディア: 新書