やしお

ふつうの会社員の日記です。

稲田将人『経営参謀』

https://bookmeter.com/reviews/94988288

架空の小売業(アパレル)をケーススタディに、経営改善手法を解説する本。ただ一般的な改善手法の話だけではなく、本書は「創業家の経営陣と、社内の思惑が足枷になっておかしくなる」とドロドロした話を描いているところに特色がある。究極的には経営トップがダメなら、どれだけ経営改革を周囲が成し遂げようとしてもダメ、という身も蓋もない話になっている。常務(社長の姪)がいかに自身の安寧を守るために経営トップの情報経路をコントロールするかという話も面白かった。もちろん一般的な経営状態の把握手法なども解説されている。