https://bookmeter.com/reviews/95453659
安倍政権下の政府+自治体のコロナ対応の流れをまとめた本。どれだけ首相周辺の権力基盤が安定して強力でも、過去の地方分権改革の影響もあって知事との協働が不可欠になる。政権(経済優先)と知事(感染対策優先)で方向性が違うと、もともと内在していたその権力構造の二重化があらわになり可視化されてくる。著者はジャーナリストではなく政治学者で、本書は独自取材で新事実を明らかにするというより、公開済み情報と統治機構に関する既存の知識を組み合わせて、意思決定者にどういうインセンティブが働いているかを明らかにしている。
特に法的な枠組みがどうなっているのかなどを知りたかったので、本書等をもとに↓を書いた。
新型コロナ 法律の枠組み - やしお
コロナ危機の政治-安倍政権vs.知事 (中公新書, 2620)
- 作者:竹中 治堅
- 発売日: 2020/11/20
- メディア: 新書