やしお

ふつうの会社員の日記です。

田中靖浩『会計の世界史』

https://bookmeter.com/reviews/95925171
複雑なシステムを理解するには、発展の過程を見るのが有効で、本書は会計という体系でそこを見せてくれる。「どういう時代背景と必要性で、何が生まれた/加えられたか」のひとつひとつの積み重ねを見ることで「なぜ今こういう姿になっているのか」を理解できる。外部に報告するための会計と、内部で把握するための会計があり、後者は組織・会社ごとに創造的に生み出さないといけないという話があった。元ミスミ社長の三枝匡が『ザ・会社改造』で、真の原価を把握する手法を開発していたのを思い出して、その営みの一環だったんだ、と繋がった。

会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語

会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語

  • 作者:田中 靖浩
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)