やしお

ふつうの会社員の日記です。

森功『同和と銀行』

https://bookmeter.com/reviews/96405124
闇市で喧嘩に明け暮れてヤクザになり、さらに同和団体トップとして君臨した男と、貧しい漁村に生まれ唯一スーツ姿を見た銀行員に憧れ、高卒で都市銀行に入り支店長にまで出世した男が、ある種の信頼関係で結ばれて大金を動かしていく。ちょっとエモいと言えるかもしれない。一方的に反社勢力が銀行や行政を喰いものにしている、といった単純な話ではなく、お互い利用し合う関係になっている。同和団体支部長 小西邦彦は、ちょうどその間のクッション材として利害調整で機能し、三和銀行の行員 岡野義市は銀行と小西のパイプ役として機能していく。


 読みながら「ドン」という役割ってこういう感じなのねと思って、↓を書いた。
  「ドン」がネットワークのくびれで機能する - やしお