やしお

ふつうの会社員の日記です。

小林秀雄『モオツァルト・無常という事』

https://bookmeter.com/reviews/99194612
天才の描き方のお手本みたい。読んでいるとモーツァルト西行源実朝といった人物やその作品が本当に素晴らしく、史上の宝物のように思えてくる。ただ、反証可能性がないというか、批評として開かれているという感じはなくて、これそのものが作品としてこれ以上どうしようもない、みたいな気持ちに読んでいるとさせられる。この批評自体が極めて見事な作品に思える、という感覚と表裏一体になっている。