やしお

ふつうの会社員の日記です。

中川淳一郎『電通と博報堂は何をしているのか』

https://bookmeter.com/reviews/98946499
広告代理店(特に電通)の、ブラック、中抜き、利権などのネガティブイメージが生じる構造が少しわかった。広告の仕事がもともと明確なゴールを持ちづらく「際限なく時間をかけられる」ため、長時間・大人数をかけがちで、ネットの登場でさらに過剰になる。人件費がかさむため外注や子会社にやらせて、社員の専門性が低下する。クリエイター優位の博報堂に対し営業優位の電通では、顧客要望に沿い過ぎるし、クライアントも「高いが面倒なく丸投げできる」と重宝し癒着していく。広告やPRに意義はあっても、業界構造が時代の変化に追従していない。