やしお

ふつうの会社員の日記です。

小沢健志『幕末 写真の時代』

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150年以上前でもかなり高い解像力で非常にクリアーな写真が残されていて、転倒した感覚だけど、時代劇の俳優を今写したみたいだという不思議な気持ちになった。幕末の時点では人生(場合によっては生命)をかけて、撮影・現像技術を習得していて、ほぼ全員がカメラを常時携帯して気軽に撮影している現在と比べると、150年分の技術革新の積み重ねの量に気が遠くなる。遣欧使節団のメンバーの写真、みんなビシッとポーズとってるのに、福沢諭吉だけ妙にだらけたポーズで、さすが1万円札になる人間は違う。