やしお

ふつうの会社員の日記です。

日端康雄『都市計画の世界史』

https://bookmeter.com/reviews/107192280
その時代の社会的課題・軍事的要請・技術的制約で「理想的な街」は変わるし、資金調達や現実の街の状況で「理想的な街」への近づけ方も変わってきて、時間的な重ね合わせで都市ができていく。時代ごとの町割の流行り廃りを知ると、今ある街がどんな重ね合わせで生じているかも類推できるようになってくる。本書は教科書的な書かれ方で、分類がまず先に来る演繹的な解説なので、むしろ個別の都市の歴史的な変遷をひとつずつ見ていって、その後で類型化するような帰納的なスタイルの方が頭に入りやすいだろうなと思ったし、そういう本を探したい。