やしお

ふつうの会社員の日記です。

鈴木哲也『セゾン 堤清二が見た未来』

https://bookmeter.com/reviews/110423133
児玉博『堤清二 罪と業』で清二の生涯や家族などの話はわかったので、もう少し具体的にセゾングループを構成していた各企業(西武百貨店西友・無印・LOFT・ファミマ・パルコ・リブロ・インターコンチネンタルホテル等々)の話を知りたいと思って読んだ。「自己批判・否定によって新しい価値を世の中に提示する」点に特質があって、それは「適切にリスク管理して現在の事業を安定化させる」という営みとは背反し、グループ崩壊に至ってしまう。ただそのおかげで日本の消費文化にとって合理化一辺倒に歯止めをかけた側面があった。