やしお

ふつうの会社員の日記です。

都会のララバイ

 会社帰りの電車の中で隣の席の、野球の試合帰りの小学生の男の子が、PSPでサッカーのゲームをしていて、なんか、野球もサッカーもどっちもなんて、欲張りだなあと思ってちょっとぼくは、ほほえんだ。
 自分ではほほえんでいたつもりだけど傍からは、褐色に日焼けした丸刈りの少年を舌なめずりして見つめてにやつく変態だと思われていたかもしれない。
 現代の日本は、何があっても他人のふりをし続けないと咎めたてられる、ドライな社会なのだ。