やしお

ふつうの会社員の日記です。

ロシア旅行(2019年6月)事情のアップデート

関係ない人にはまるで無関係だけど、知りたい人にはすごく助かるのが技術系や旅行の情報で、サンクトペテルブルクに4日間、モスクワに2日間一人で旅行してきて、ガイドブックやネットの情報と違っていたことや違わないけど実感として思ったところを参考まで…

2000万円が偶然ある

老後に2千万だか3千万円が必要だという。もちろん退職金と個人年金はある前提で。とても簡単なことだ。 まず男に生まれること。これは大前提だ。女性が安定して高い給与を得られる社会になっていない。男が稼いで女は子育てと家事というモデルは国家の経済的…

コンテンツと人格のあいだ

ネットの掲示板でも、Twitterでも、はてなブックマークでも、誰かをただの「コンテンツ」として扱ってしまう人がどうしてもいる。級友や同僚にはそんな言い方をしないはずの、罵倒や非難を平気で浴びせる光景は日常的に見かける。 コンテンツとして扱われた…

清武英利『しんがり 山一證券 最後の12人』

https://bookmeter.com/reviews/80135620 創業100年、従業員8千人弱の大企業が一瞬で廃業に追い込まれて全員が解雇される様子はさすがにすごい。涙を流す人が多くてもし自分が勤めてる会社が倒産しても泣きはしないなと思うけど、これ厳しいノルマを課されて…

倉田徹、張彧暋『香港』

https://bookmeter.com/reviews/80135577 後半は2014年の反政府大規模デモ(雨傘運動)を香港人として内部から見ていた著者のリポートで、非暴力のまま3ヶ月弱も中心街を占拠してみんな普通に生活しながら参加していた特異な形態が詳細に語られてとても面白…

小川剛生『兼好法師』

https://bookmeter.com/reviews/80135455 歴史上の人物の定説が時々変わることがあるけれど、それは必ずしも直接的な新資料が登場して変わるわけではなくて、当時の背景(社会体制、統治形態、価値観など)をより正確に把握した上で「この資料をどう解釈する…

カフカ『訴訟』

https://bookmeter.com/reviews/80135425 イタリア人の言葉は断片的にしか聞き取れないし、大聖堂の絵は暗くて懐中電灯で照らした一部しか見えない。このエピソードはちょうどこの小説全体と同じで、細部はものすごくクリアーなのに、全体は全く分からない。…

魚住昭『野中広務 差別と権力』

https://bookmeter.com/reviews/80135396 野中広務の伝記なんだけど、「彼がどういう人物だったか」というより「なぜ彼が大きな権力を手中にできたのか」が主眼になってるから、生い立ちから中央政界入りして自民党内で力をつけていく過程も「彼の能力が凄か…

鈴木智彦『ヤクザと原発』

https://bookmeter.com/reviews/81534892 原発事故にヤクザが群がったわけではなくて、原発を建てる時にヤクザが入って電力会社や役人側と地元側の利害調整をしてしっかり金を引き出してくるという構造がもともとあって、その流れで事故後の作業員集めなどに…

高槻泰郎『大阪堂島米市場』

https://bookmeter.com/reviews/81534861 米(石高)によって財産の多寡を表示するシステム、という世界がまずすごいけど、そのため米を金に変えるための市場が発達するし、市場ができれば金融取引も発達するし、バーチャルな市場や取引も出現するし、金融監…

笠原嘉『アパシー・シンドローム』

https://bookmeter.com/reviews/80135282 本書の途中で、子供にとっての他者は親とか教師とか友人とか具体的な他人であって、「世間にとってどうか」「人間としてどうか」といった抽象的な他者を想定して行動するわけじゃない、そうした具体的な誰かを超越し…

城伊景季・菊池直恵『むしろウツなので結婚かと』

身近な人がウツになる、という顛末を描いたのが『むしろウツなので結婚かと』という本だけど、事例を知ること、概念や用語を知ることはその状況に直面した人にとって極めて重要な情報になる。 いきなりルールも知らないサッカーの試合に放り込まれたら、ただ…

お金を貸して絶縁するだけの話

お金を貸した友人と絶縁するに至ってしまった。困っていて大変だなと思って貸したのに、最終的に「冷たい」「鬼」と罵られて、こんなの耐えられないと思ってもう返さなくていい、今までありがとうと言って絶縁してしまった。大人になってからこういう形で友…

利用者を損得で分離させないという王道

夫がクレジットカードで知らぬ間にリボ払いにしていて100万円くらいの負債ができていた、という話をツイッターお漫画で見かけた。「リボ払いは悪の発明」って認識はみんなそう思うけど、それとは裏腹に、年会費無料な上ポイントで実質的に割引で買い物ができ…

天皇個人への肯定と制度への否定が同居すること

しばらく前にはてな匿名ダイアリーで「みんな無邪気に天皇を信仰していてびっくり」みたいな記事が上がっていた。改元前後の大晦日みたいな盛り上がり方や、前天皇(上皇)へのみんなのリスペクトを受けて書かれたものだった。 生まれによって数多くの自由が…

自分の嫌なところを相手のせいにする苦しみ

自分の悪いところを目撃するのはつらい。「今のは自分が悪かったな」と素直に思えるレベルの話は自分の中でも整理がついているから別にダメージなんて大してないけど、無意識に「相手の落ち度のせいでこうなったんだ」と言い聞かせて、でも本当は「自分の弱…

会社命令の自己啓発というふしぎな話

会社で英語の研修の案内が出てきて、 就業時間後に会社で外部講師を呼んで実施 自己啓発なので時間外手当はなし 講座の費用は会社負担 というものだった。 自分で英会話教室に通うことを考えればかなりお得とも言えるし、会社にいるのに残業代が出ないのは損…

2001年スーツがいきなり黒くなる

会社(大手メーカー)の社内報に毎年、新入社員全員の顔写真・名前・自己紹介文が載っていて、この前ふと20年前のを見てみたら、男性社員のスーツやシャツがカラフルでいいなあと思った。自分が入社したのは11年前、2008年だけどその時にはみんなスーツは黒…

育てられ方を後継者にコピペしようとする気持ち

職場のグループリーダーになったので、次のリーダーを育てるのも自分の仕事と思って、メンバーの一人(後輩)にそのつもりで仕事をお任せしていっている。 担当製品を持って生産問題や品質問題に対応したり、リニューアルの立上げを担当していく中で、外注先…

公明党が自民党と連立を組んでいく経緯

この前、魚住昭『野中広務 差別と権力』(講談社文庫)を読んでいたら、公明党が自民党と連立を組んでいった経緯と、その中で野中広務が果たした役割について書かれていて、とても面白かったから忘れないうちにまとめ直しておこうと思って。 公明党が自民党…

文章を書いてお金を貰う体験

SUUMOタウンに寄稿した記事が公開された↓ ただの住宅地「新川崎」に住んでいたら、勝手に7年が経った - SUUMOタウン 自分が住んでいる川崎市や新川崎がどんなところで、どんな気持ちで住んでいるのか、といった話を書いた。誰かの参考になればいいなと思う一…

権力に追従する技術

この前テレビをつけたら国会中継(衆院予算委)をやっていた。旅行の出発当日で荷造りしながらつけっぱなしにしていたら、途中で自民党の萩生田光一議員が質問者として出てきた。 萩生田議員は、日本会議と創成「日本」のメンバーで、国粋主義者で、安倍首相…

マネジメントはバランス感覚の問題かもしれない

職場のグループリーダー(GL)になるから準備する、という話を前に書いた↓ 年明けにGLを交代して1ヶ月が経って、思うところをメモする。 会社でグループリーダーになるから準備する - やしお バランス感覚の問題 GLって「メンバーの進捗管理をする」「マネジ…

人間にもセーフモードがほしい

人間はロボットじゃないから、判断力は簡単に低下する。 病気、睡眠不足、貧困、暴力とかで、心が簡単に弱々しくなる。心が弱ってる時は、「都合の悪い可能性」を直視できなくなってしまう。だって、それを直視してしまったらもう、心が壊れてしまうから。 …

映画のチケットを買い間違えることが増えた

日付を間違えたり、館を間違えて映画のチケットを取って無駄にしてしまうことがちょくちょくある。ネットで事前購入できるようになってから便利になって嬉しい一方で時々失敗してしまう。月に7~10本くらい映画館で映画を見ているけれど、年に1、2回やってし…

無責任な人=自己愛が強い人

靴職人の花田優一さんが、受注した商品をいつまでも納品しない、問い合わせにも誠実に対応しない、弟子を取ったがその弟子に雑用とクレーム処理を押し付ける、その一方でテレビ番組への露出を増やしてタレントへの転身を希望しそこで不誠実な言い訳を繰り返…

Switchに縛られていたこのあたしが解放される

Switchのソフトが新春セールで安かったから「ぷよぷよテトリス」と「オクトパストラベラーズ」を年明け早々に買って、もともと「ちゃんと一つのソフトを終わらせてから次のを遊ぶ」って決めてて、「ぷよテト」から着手して一応ストーリーモードみたいのがあ…

人の人格が成長するのを見たのかもしれない

小学生の甥っ子の兄弟のうち、弟の方が大変になっているという話を以前に書いた。 甥っ子が承認欲求のおばけになっていく - やしお ゴネ得の人はそれ以外の方法を知らないのかもしれない - やしお 自分の願望を実現しようとする時に、他人を気持ちよくする(…

やる気をギガドレインみたいに吸い取るタイプの人

会社で最近、課をまたいだプロジェクトグループに参加した。メンバーの他に元部長がアドバイザーとして参加していた。元部長はアドバイザーの枠を越えてほとんど活動を主導していた。リーダーを含めたメンバーの意見はアドバイザーによって修正され、アドバ…

山内昌之『イスラームと国際政治』

https://bookmeter.com/reviews/77454839 中東だけでなく、アジア・アフリカのイスラム国家や、アメリカのブラックムスリム(黒人のイスラム教徒)も解説されている。雑誌連載をまとめたもので、全体で大きな解説というより各トピックに関して歴史的な経緯や…