やしお

ふつうの会社員の日記です。

2013-08-13から1日間の記事一覧

蓮實重彦『映画はいかにして死ぬか』

80年代前半の講演を収めた本書の第1講「映画はいかにして死ぬか」では映画の歴史性について語られる。1895年に映画が誕生し、1950年代に崩壊の兆しを見せ始め、1973年に崩壊に自覚的になお撮ろうとする人たちが登場した、という話である。最近読み返したので…

岸田秀「日本近代を精神分析する」

『ものぐさ精神分析』所収の「日本近代を精神分析する」が、あらためて読み返してもやはり示唆的で面白かったのでまとめてみた。 日本は精神分裂病的であり、内的自己と外的自己が分裂した状態にあるという。 鎖国時代は外国(中国やオランダ)との付き合い…