やしお

ふつうの会社員の日記です。

天才が、この日本にいるよろこび

 くじで当てた米5kgを、持て余して寮母さんに譲ったら明くる日、お礼にと靴下をもらった。
 もともとくじの抽選券は後輩にもらったものだったから、その後輩に靴下のことを報告した。
「はんぶんこする?」
と聞いたら
「靴下の片方をもらっても、仕様がないでしょう」
と後輩は言った。なるほど、頭いい! 彼の言う通りだ。しかも彼は
「俺はいいので、どうぞ貰って下さい」
と言った。ひぃーっ! すごいやさしみ! 空前絶後だよぉ……
 これだから僕らは、彼のことが好きなんだ。