やしお

ふつうの会社員の日記です。

私の兄はどこ

 私は学部卒だが、周りの同期の多くが修士卒なのでほとんどが2,3歳年上。
 普段はまるで年齢差など意識もしないけれど、話をしていたりして本当に突然、
「あ、この人が俺のお兄ちゃんなんだ」
と一人っ子の私の胸がキュンとなることがある。子供のころに漠然と感じていた、存在しない兄への甘いあこがれのようなものが、ふいに胸をしめつけるのである。


 ただよく考えるとそれはいつも同じ相手なので、年齢差によるというより、たんに彼個人がどこかお兄ちゃんっぽいのだろう。
 しかし彼は私のお兄ちゃんではない。赤の他人である。それが、現実である。