http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13564772
本書自体が本書の実践のよう。各章でテーマを一つに絞って短く説明というスタイルは「選択と集中」(講義4)っぽいし、各章に実例を挙げるのは実践すること(9)、前書きでも書かれる類書と本書の位置関係は市場と自社の関係を知ることだし、その上で本書の価値を特定し(1)、その上本書で経営戦略を考えるヒントを示すのだという情熱にも溢れている(13)。まあ、そもそも外部と無関係に何かが存在することは難しい以上、何に対してもこういう視点で考えることが可能ってことなのね。会社の中での自分の立ち位置でも何か作品を作るにしても。
いろんな業界や会社の具体的な話もいっぱいでただ読むだけでも楽しい、とってもいい本よ。理論を提示した上で理論の実践のされ方も具体的な会社・業界の名前を挙げて示されるのでとってもわかりやすいの。
本当に、新書としてのあり方、入門書としてのあり方、そして何より、「経営戦略の教科書」という書名の書物としてのあり方をきちんと考えた上で提示されたんだろうな、と素直に信じられる気持ちのいい本よ。
- 作者: 遠藤功
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/07/15
- メディア: 新書
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