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経済は「見えない手」でちゃんと調整されててホントはぴったりバランスが取れるはずなのに、現実にはそれを邪魔する要因があるせいで上手くいってない、というモデルで考えると実は現実を上手く見られないんだよ、という話。むしろそうした「非理想的な」要因(例えば景気が悪くなっても賃金がすぐには下がらず連動性が悪いとか)によって、それなりに経済が安定してるんだという転倒が語られる。巨視的にバランスが取れてる状態は、微視的にもバランスが取れてるわけじゃなく、大量の微視的な不均衡を遠くから見て確率的に均衡してるだけ、という。
- 作者: 岩井克人
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1992/06/26
- メディア: 文庫
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