やしお

ふつうの会社員の日記です。

標本

 約2週間におよんだ残業&休日出勤の日々も6月末で無事終了しました。次の給料が楽しみだ、くらいしか言うことはない。本当は、(今の生活から考えると)これ以上の金はそれほど必要でない。

 一昨昨日に、職場の人に生きたマウスの精子の試料を見せてもらった。(私は顕微鏡のメーカーに勤めています。)いつもHE染色の腎腫瘍や、蛍光三重染色の神経細胞といった死んだ細胞や、蛍光プラスチック、蛍光ビーズといったそもそも生物じゃないものを見たりはするけれど、生きた試料を見る機会はあまりないので刺激的だった。

 昨日はマイケル・ベイの「トランスフォーマー:リベンジ」を見た。マウスの精子ほどの刺激もない映画。
 今日はウディ・アレンの「それでも恋するバルセロナ」を見た。笑っちゃう。ペネロペ・クルスは何の説明もなく狂っているし、スカーレット・ヨハンソンの頭悪そうな顔は本当に美しいし、ニュースの原稿読みみたいなナレーションはそんな必要に迫られてはいないはずなのに情報を詰め込まなければならないとでも言いたげなスピードで喋りまくる。笑ってはしまうけれど、「刺激的」とか「変容」、「過剰さ」といった言葉とは無縁の映画だった。