やしお

ふつうの会社員の日記です。

柄谷行人『哲学の起源』

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/25229992

古代ギリシア哲学の各人を位置づけ直す試み。ちゃんと文脈を見た上で読もうねっていうスタンス。すると例えば、プラトンが語るソクラテス像はむしろピタゴラスであって、ソクラテス本人はむしろイオニア派の回帰なんだ、とか。どんな社会構造の変遷、経験、環境、先行/対抗者の中にいたかを丁寧に見てくってのは、もうほとんど自分が書くように読むということだよね。基礎知識なしだから妥当かどうか検討できないけど、でも、交換様式から社会、政治、哲学、自然科学等々を互いに結びながら位置づけしていってくれて、とにかく見ててスペクタクル。

哲学の起源

哲学の起源