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古代ギリシア哲学の各人を位置づけ直す試み。ちゃんと文脈を見た上で読もうねっていうスタンス。すると例えば、プラトンが語るソクラテス像はむしろピタゴラスであって、ソクラテス本人はむしろイオニア派の回帰なんだ、とか。どんな社会構造の変遷、経験、環境、先行/対抗者の中にいたかを丁寧に見てくってのは、もうほとんど自分が書くように読むということだよね。基礎知識なしだから妥当かどうか検討できないけど、でも、交換様式から社会、政治、哲学、自然科学等々を互いに結びながら位置づけしていってくれて、とにかく見ててスペクタクル。
- 作者: 柄谷行人
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/11/17
- メディア: 単行本
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