http://book.akahoshitakuya.com/cmt/37756362
いかに翻訳するか、ではなくいかに翻訳し得ないかの視点で英語と日本語の差を具体的に見ていく。今使われている日本語が翻訳調にどう侵食されているかとか、論理学は普遍的に正しいのではなく西欧語から派生してきたとか、英語と日本語で主語のスコープが違う(英語はセンテンス単位だが日本語は句点の後も続く)とか、こそあど言葉と英語の代名詞の違いなどの指摘の先に、英語はモノ(名詞)、日本語はコト(状況)で展開して根本の思想が異なるという景色に到達する。めちゃめちゃ面白いので、ちくま学芸文庫か講談社学術文庫で復刊してほしいな。
- 作者: 柳父章
- 出版社/メーカー: バベル・プレス
- 発売日: 1980/01
- メディア: 単行本
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