全裸で料理をする季節が終わる。全裸のままの僕らを残して、季節が過ぎてゆく。
よく全裸エプロンというのはエロの文脈で語られるけれど、実際には違うとおもう。通常は全裸で調理をするものの、炒め物で油がはねるときはガードするためにエプロンを着用するという実用上の理由からなのだ。もっともぼくはエプロンを持っていないから、そんなときは長袖のシャツをさっと羽織るよね。特に腕をガードしたいから。
全裸エプロンとは、だから、自らの意思とは無関係の熱=太陽の恒常的な熱からの攻撃的な対処=全裸と、自ら意図した熱=熱した油からの防御的な対処=エプロンの、陰陽の織り成す綾ということになろう。
気のせいだろうか。