飯間浩明『辞書を編む』

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辞書作りって漠然と「盛る」作業のイメージだったけど、むしろ「削る」作業なんだね。大量に集めた用例を削り、新規項目候補を削り、項目のことを色々調べても本文では削る。10わかって初めて1を自由に語れるみたいな。それにしても好きで仕事頑張ってる話読むのはやっぱ楽しいね。ところで会議につきものの、裏から手回ししたり正面からねじ込んだりして採用されたり落ちたりみたいな政治的なヌチャヌチャした話を見たいというゲスい欲望も実はあったけど、きれいな話だった。あ、「ゲスい」とかゆったら用例採集されちゃう。ヤバーイこわーい。

辞書を編む (光文社新書)