https://bookmeter.com/reviews/104157479
「最高裁大法廷での弁論」という、著名な刑事弁護人でも一生に一度も経験しない舞台へたどり着いた経緯を描いて、読んでとてもドキドキするドキュメンタリーだった。刑事弁護の流れも詳細によく分かる。一方で、これは「たまたま」最初にこの人が担当してくれた結果なんだという気持ちにもなる。検察は真相解明ではなく有罪を目標に動くし、裁判所もそのまま追認、弁護士もおざなりな弁護に留まれば、掘り下げられることなくただ過ぎてしまう。やはりどれだけ熱心で優秀な弁護士に初手でアクセスできるかが、被告人にとって死活的に重要だ。
なおこの大法廷判決は以下。
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/600/086600_hanrei.pdf