やしお

ふつうの会社員の日記です。

ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

https://bookmeter.com/reviews/104776145
以前著者の『ヨーロッパ・コーリング』を読んで、小さい話(自分の身の回りの出来事)と大きな話(国際的な状況)、どちらか一方をできる人は多くても、両者を行き来して語れるのは貴重だと思った記憶がある。本書はさらに融通無碍にレベルアップして、本当に見事なエッセイだった。移民の子がむしろ非アップデートされた差別的な認識を出してしまい、「正しくない人=叩いていい人」認定されて同級生にイジメの対象になってしまう、という状況もそうだが、ステレオタイプのイメージと現実は逆だったりして、非常に新鮮だった。