呉澤森『鍼灸の世界』

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西洋医学に対して鍼灸や漢方の理論体系が中医学と呼ばれること、その概要、中日の鍼灸の位置づけの違い（中国では医師免許が必要なこと、適用範囲が日本よりずっと広いこと、総合病院に鍼灸科が併設されていること等々）、鍼灸の具体的な実践の話、経絡やら経穴の話にへえーと思ってたら最終章の著者経歴がすごい。終戦直後に中医師の一族に誕生、小2で鍼灸の勉強開始、一流大卒後に文革で漁村の病院に。田舎医師の妬みで失脚、下放政策で寒村で肉体労働。大学教員に復帰した後日本の研究所に招聘、その後治療院を開業し帰化。人生がガチすぎる。

鍼灸の世界 (集英社新書)